障がい者グループホーム、賃貸と建築(所有)どちらが良いか?
障がい者グループホームの建物を賃貸にすべきか建築すべきか迷っている方は多いと思います。
賃貸と建築のメリット、デメリットを整理してみます。
【賃貸】
メリット
・初期費用が少なくてすむ
・撤退が簡単
デメリット
・貸してくれるオーナーが少ない
・賃貸後も改修などでオーナーの承諾が必要で経営の自由度が制約される
・既存の建物を利用するためバリアフリー化されていないなど使い勝手が良くない
【建築(所有)】
メリット
・バリアフリーなど使い勝手の良いように設計できる
デメリット
・資金を用意しなければならない
・建築コストはかかるため初期費用が高い
・撤退が難しい
賃貸と建築の選択はコストと使い勝手を比較してがら判断することになります。
【賃貸】
初期費用が少なく済むの最大のメリットです。そのため運営してみて上手くいかなかったときなどの撤退は建築に比べて容易です。しかし既存の建物を使用するため段差があるなど使い勝手に制約があるのが普通です。防災設備費用も後付けのため高額になる可能性があります。間取りの改修は必要になってもオーナーの承諾が必要だったり退去時に原状回復が必要など経営の自由度は下がります。
【建築(所有)】
間取りやバリアフリー化など運営しやすいように自分で設計できるのが強みでしょう。必要な防災設備などの必要な設備も最初から設置できるのメリットです。自己物件なので経営の自由度も高くなります。しかし最大の問題点はコストです。特に地価の高い都市部では高額になります。
この様に賃貸は建築(所有)はメリットとデメリットが相対していて「あちらを立てれば、こちらが立たず」の関係です。
建築(所有)を考えるなら高額になる費用の回収が出来るかどうかでしょう。初期費用が用意できて採算が合うなら検討する価値は十分にあると思います。賃料がかからないので長期的には賃貸よりも採算は良くなると思います。都市部は地価が高いので採算が合う建築は難しいのが一般的なので地価の低い郊外や地方でおすすめです。
賃貸は初期費用が建築に比べて低いので建築コストが用意できない場合や地価が高い都市部でおすすめです。
グルホサポートでは地価が低い郊外や地方でも最初は賃貸で始めることをお勧めしています。万一事業が上手くいかなかった時に撤退が簡単だからです。グループホームの運営は他の事業と比較して景気に左右されないなど安定していますが、事業リスクはあります。利用者が集まらない。サビ管や世話人が集まらない。経営者が病気になった。など、思いがけない事が起こった時に建ててしまっていたら・・・・ぞっとしますよね。
「小さく初めて大きく育てる」が無難だと思いますがいかがでしょうか。