障がいを持つ方が街中で暮らすことが普通の社会に
先日障がい者グループホームの経営者さんから「障がい者グループホームを初めて知った時にどう感じましたか?」と聞かれました。
一般の方が障がい者グループホームに対してどのように感じているのかお知りになりたかったそうです。
その時に答えたこと、そして私が障がい者グループホームに関わっている想いを書いてみたいと思います。
障がいを持っている方は施設や病院などで介護を受けながら生活するものだと思っていましたので、グループホームのような普通の住居で街中で暮らすことができることに驚きました。調べてみるとグループホームのような制度は最近始められたもので以前は施設や病院で生活するしなかった歴史も知りました。
残念なことですが一般社会では障がい者に対する偏見や差別は根強く残っています。あからさまな差別は減りましたし差別意識も若い世代ほど減っていると思いますが、様々な形で差別は存在しています。障がい者グループホームへの賃貸拒否はその一つです。
差別や偏見の多くは障がい者を知らないために発生しているの部分も多いと思っています。これまで障がい者が施設や病院で暮らしていて街中で見かける事が少なかったたため一般の人は障がい者に慣れていません。だからどういう方なのか分からない、これが差別に繋がっているのではないかと思うのです。
障がい者さんが街中で普通に暮らすことができるグループホームの制度はとても良いものだと思います。障がい者さんの生活の質も向上すると思いますし、健常者の方も街の中に障がい者さんが一定数いることが普通と感じられる社会が健全だと思うからです。
障がい者グループホーム制度が始まり、多くの障がい者が街中でホームの支援を受けながら普通に暮らし始めています。ネットで「障がい者グループホーム 〇〇市」と自分の街を検索すると「こんなに障がい者グループホームがあるのか!」と驚くことでしょう。そしてトラブルなく街が平穏であることに気が付くと思います。障がい者グループホームが出来ると平穏な日常が乱されると反対する方も多いのですが実際はそんなことはないのです。
障がい者グループホームが街中で増えることで、街中に障がい者さんがいることが当たり前になる。そんな社会が早く訪れることを願ってやみません。私の事業がもしその一助になるとしたらこんなにうれしいことはありません。
2024年11月21日 15:36